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DX=Digital Transformation インサイト(気づき)

 「日本企業はDXを我が社もやらなきゃ!という強迫観念に駆られてDX戦略に取り組んでいないか?」

皆さま!
ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ代表の塩谷です。

このブログを青森県八戸市より書いておりますが、ここ数日、朝晩が冷え込むようになってきました。2週間前に来ましたが、一気に朝晩冷え始めました。今は大雨です。

ちなみに、明日はまた関東に戻ります。

前回は。。。

「地方と都市圏の経営情報の格差はデジタル化だけじゃ解決しない?「キッカケ」づくりが大事かも?」

でした。この2週間、八戸市にて地元企業の経営者の方などからお話をお聞きしましたが、本当に「経営情報の格差」を痛感しています。なんとかお役に立てるような方法を考えねば。。。

さて、今回は、

「日本企業はDXを我が社もやらなきゃ!という強迫観念に駆られてDX戦略に取り組んでいないか?」

というお話です。

それでは、今回も張り切ってまいりましょう!

,4年程前からデジタル・トランスフォーメーション(DX)に取り組むことを中期経営計画に宣言されている企業が多く目にするようになりました

そこで、皆さん、今、試しにグーグルで以下の様に検索ボックに入力してみてください。

「2019年 中期経営計画 デジタルトランスフォーメーション」

どうですか?実に沢山結果に引っ掛かってきましたよね。

検索結果をひとつひとつクリックして確認する必要はありませんよ!興味あれば別ですが。

表示された結果にはデジタルトランスフォーメーションという言葉が使われている部分が太字になってサマリーに表示されていると思います。

多くの企業が2019年からの2023年にかけて「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」に取り組むということを宣言されています。

(ちなみに、以前に投稿したブログでも触れましたが、DXという言葉は2004年にEric Stoltermanの論文で使われたのですが、今頃バズっています。。。)

ということで、気が付くと2021年も残り三ヶ月で終わります。中期経営計画でDX戦略に取り組むと宣言されている各社様のDXの進捗は、どこまで進んでいるのだろうか?

全く頼まれもしないのに、私は勝手に心配しています!笑

過去に幾つか投稿しているDX戦略関連についてのブログの中で、DXは社内向けDXと社外向けDXの二つに大きく分けられると書きました。

あくまでも個人的な予想でしかありませんが、多くの企業はキラキラした社外向けDXを考えて新たな事業を生み出す思いでスタートしたものの、思いのほか実験レベルで未だに試している状況という企業が多いのではないでしょうか? 検討だけで実験すら出来ておらず、やたらとAIとかIoTとか海外事例を調べまくっているレベルで留まっている企業もいらっしゃる企業もいらっしゃると思います。

一方、キラキラ系DX戦略なんて考えられないしなぁ、時間もないしなぁ。。。ひとまず、社内向けDX(システム化です)を幾つかやろう!そんな感じで社内業務の効率化をデジタルツールを導入という形で推し進めている企業も多くいらっしゃると思います。あ、あくまでも、私の見聞きした範囲でのお話ですよ!!!

私は、日本企業のDX戦略への取り組みを客観的に見ていて、最近感じることがあるんです。

ほんと言葉を選ばずに言うと。。。

「日本企業はDXを我が社もやらなきゃ!という強迫観念に駆られたDX戦略に取り組んでいるのではないか?」

ごめんなさい!! すみません!! 
でも、本気でそう感じるんですよね。

このブログを読まれている方の中でDX戦略企画を担当されている方や、経営層の方でDX戦略をどうしようかと考えられている方にお聞きします。

「なぜ、DX戦略をあたなの会社では行わなくてはならないのですか?」

「必用に迫られたからDX戦略を行っているのでしょうか?」

それとも、

「絶えず新しいデジタル技術を取り込んで経営力を高めたいので楽しみながらDX戦略を行っているのでしょうか?

「流行りだし、競合もDX戦略の取り組みを宣言しているから取り組んでいるのでしょうか?」

私は日本企業と外資系のIT企業数社で働いていました。ある米国のIT企業に在職していた時に米国本社との打ち合わせで現地の企業とDXについて話す会議に参加しました。

彼らがとても楽しみながらDXに取り組んでいることに衝撃を受けました。
※そもそもDXという言葉すら使ってなかったです!

彼らのディスカッションに参加していても、とにかくチームメンバーは各自の発想や発言内容が実現できる出来ないにかかわらず、どんどん放たれてチームで検討され「お、いいね、その意見と、その意見は後で直ぐにやってみよう」とアジャイルのプランを直ぐに話し合い、翌日にはスタートしていました。失敗してもOKだそうです。その方が考える要素が見えるので質が高められると言われました。そして、デジタルの世界だから失敗しても何度でもやり直せばいいと。なるほど、徹底的にアジャイルの考え方だなと。今から3年前の米国での会議に参加した時の経験です。

そして、その訪問した企業は米国の大手カフェ事業を展開する企業なのです。先方の責任者と会議後、カフェで雑談していたのですが、その時に話してくれた言葉が未だに私の記憶に残っています。

「マサシ、デジタルの世界とリアルな世界を行ったり来たりしながら、ちょうどよいバランスを探すのが大事なのさ。うちはカフェ事業だから100%デジタルにすることは目指していない。だって、人を相手にしたサービスだからね。デジタルを使った方が従業員もお客様も喜んでくれて、心地よいカフェの雰囲気と商品をバリューとして提供出来たらいいのさ。マサシ、バランスだよ」

えーっ! でも、米国の大手スーパーが無人店舗に取り組んだりとかしてるじゃやないか?と尋ねると、彼はこう返してきました。

「スーパーってさ、自分でスーパーまで足を運ぶよね。店内に入る時に自分でカートを持ってきて、自分で並べられた商品を見て回り、自分でカゴに入れるよね。そして、自分でレジで会計するよね。商品陳列を綺麗に飾っているけど、スーパーに訪れた買い物客はスーパーの倉庫内を歩いてレジに向かっているだけさ。セルフレジが無いところは店舗に入ったあと店員と接点もつのは、基本的にレジの時だよね。 彼らが無人店舗にするのはやりやすいし、顧客には受け入れられやすいのさ。 基本的にセルフサービスだし。だから、彼らにとってのデジタルとリアルのバランスとしてデジタル100%に振ってもいいのさ。ようは顧客の求める価値に合わせてバランスを取るのさ」

この彼の言葉は、私のその後のDX戦略検討のコーチ型コンサルティングを行う時の意識するポイントのひとつになっています。

この大手カフェ企業と、大手スーパーは、デジタルを活用しているという点では同じで、どちらも企業と顧客の両方にとって価値を創造しているのですが、顧客が求める価値がそれぞれ違うんですよね。

要はデジタルとリアルのバランスをどう取るかが競合他社との差別化につながるのですね。

皆さんが、現在取り組んでいるDX戦略においてデジタルとリアルのバランスはどうですか?

社内DXなら経営層と従業員の双方が喜ぶバランスの取れたDXの価値を創造出来ていると言えますか?

社外DXなら企業と顧客の双方が喜ぶバランスの取れたDXの価値を創造出来ていると言えますか?

今一度、一旦、客観的に自社で取り組んでいる社内、社外向けDX戦略を点検してみるのも良い時期かもしれません!

実は、この彼とカフェでコーヒーを飲みながら、デジタルとリアルのバランスを考える時のシンプルでありながら、深い(時に難しいのですけど。。。)方法を伝授してもらいました

その方法は特段珍しくないのだけど、本気でやっている企業は少ないだろうなと思います。日本企業の文化でそれをやると「無駄な会話だ」とか言う人が必ず現れると思います。。。

その思考法については、ちょっと、テーマが違うので別のブログとして投稿してみようと思います。それか最近始めた音声配信にて言葉で伝えた方が伝わるのかなとも思ったりしています。

音声配信のリンク:こちらでフォローお願いします!PCでも聴けます!

下記リンクが音声配信のチャンネルなります!
BLUEWOODS STRATEGIC ASSOCIATES RADIO | stand.fm

皆さん、どちらがいいですかね?笑

自分で決めろって話しですが!
両方やればいいのか?

コーチ型コンサルティングのお問い合わせはこちらをクリックしてください!

ということで、今回もここまでお読み頂きまして有難うございました!


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DX=Digital Transformation Radio インサイト(気づき)

【配信】第2回:何故、DXを技術先行で検討しようとするのか?

皆様、ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ
代表の塩谷です。

さて、昨日の初配信に続きまして第2回目の配信となります。
今回は7月に投稿したブログと連動しております。

投稿したブログは以下のタイトルからどうぞ!

  「なぜDXを技術視点から 検討し始めるのか?」

今回も、色々と語っております! 約17分間の配信です。

stand.fmリンク:
   第二回:何故、DXを技術先行で検討したくなるのか?

今回は、元放送作家からのアドバイスで、初回配信より3倍テンション上げてオープニング頑張っております!

ひとり語りは難しいですね。。。早速、ゲストを打診し始めました。。。

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News Radio インサイト(気づき)

音声配信を始めました!経営者こそ自分の声で考えを発信する時代!

皆さん、いつもブログをお読み頂きまして有難うございます!
BLUEWOODS STRATEGIC ASSOCIATES代表の塩谷です。

さて、本日、10月1日より”stand.fm”にて音声配信を始めました! 50歳にしてのチャレンジです!w

中学時代にベストヒットUSAの小林克也さんMTVのマイケル富岡さんにあこがれたことがありましたが、まさか50歳にして配信するとは。。。
※年齢近い方にしかピント来ないかもしれませんが。。。

取組の背景としては、2030年にはフリーランス型の働き方が増える時代となると言われているため、個の発信力が非常に重要になって来る危機感からです。2030年に向けて、今から自分ブランディングしておかないと間に合わないからです。

更に、事業を大小関係なく経営しているトップは、これからの時代、自らの声で、自らの考えを、経営者として絶えず発信し続けることが競争戦略上の戦術になると考えるからです。

考えてみると、大手企業、中小企業においても、自社のホームページで自社の商品・サービス案内や、年に一回「社長のごあいさつ」を更新する、社長が語るのは年一回の決算発表の時だけでは不十分ですよね? 事業環境は絶えず変わっているのですから。

「経営者自ら、国内外マーケットに向けて発信し続ける」

特に!地方の中小企業の経営者こそ「自分の声で国内外のマーケットに語りかける!」ことは、自社の存在が埋もれないためにも必要です!

是非、皆さんも、チャレンジしてみてください!
自ら考えて配信することで、自身の経営戦略について自ら考えるし、必ず学びを得られます!

経営企画室が社長の話す台本を書いていては、聞いた人に伝わらないと思いませんか?

ということで、初回と言うことでかなりぎこちないですが。。。お時間ある時にでもお聴き頂ければ嬉しいです!

今後は、ゲストなどを呼ぶなど企画して参ります!

以下のリンクをクリックしてください!

祝初配信です!東北地方を元気に! – BLUEWOODS STRATEGIC ASSOCIATES RADIO | stand.fm

お問い合わせはこちらをクリックしてください!

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DX=Digital Transformation インサイト(気づき) 研修

地方と都市圏の経営情報の格差はデジタル化だけじゃ解決しない?「キッカケ」づくりが大事かも?

皆様、こんにちは!

ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ代表の塩谷です。

前回は、

「社内の各種会議資料とゲームの手法を組み合わせると効果出ると思いませんか?」

でした。

ありがたいことに本件でのご相談を頂きました!
書いたことが少しでもお役に立つのは嬉しいです!

さて、今回は、

 「あー、地方と都市圏の経営情報の格差はデジタル化だけじゃ解決しない?「キッカケ」づくりが大事かも?」

というお話です。

では、今回も、はりきって行きましょう!

今、私は、このブログを、出身地である青森県八戸市で書いています。

幼少期は生まれた八戸市を皮切りに、父親の仕事の関係で東北地方を転々とし、また、北陸は金沢市にも住むなど、多くは雪の多い地域を巡っておりました。

ところで、地方に住んだことがある方なら分かるかもしれませんが、こんな経験ありませんか?

  • 野球中継をテレビで観ていると「一部の地域を除いて中継を続けます」とアナウンスが流れ、中継が終わった時、自分の地域がその一部の地域だったことに衝撃を受けました。。笑
  • ラジオを聴いていると「ここで、〇〇放送、〇〇放送・・・(複数の局名が読み上げられる)をお聴きの皆様とはお別れです」
  • バラエティ番組を観ていると、某番組内でお笑いタレントさんが路地裏散歩しておいしいものを食べるコーナーだけを切り抜いて2週間分をつないだ番組が放送される。
  • アニメなどは、都市圏とは違う時間帯や曜日で放映される。※私の記憶だと。。。最終回まで放送されないで打ち切られたアニメがあった気がする。。。なので、最終回を知らない。。。
  • 全国版のニュースはNHKだと朝と19時時と21時くらい。その他は、夜の全国版ニュース番組や昼のワイドショー系が唯一の全国版の情報資源の入手。
  • そもそも、民放チャンネル数が3以下だったりする。※同じ地域でも場所によって映らないチャンネルもあります

    挙げるとキリがないです。

このブログをお読みにならている方々の中には、現在も地方にお住まいの方、地方から東京、大阪など都市圏に来られている方もいらっしゃるかと思いますが、他にも沢山のあるあるを挙げられると思います。

実は、上記に挙げたあるあるは、私が地方に住んでいた小学生や中学1年生の頃の経験です。約35年近く前の話です。

夏休みなどに東京の親戚の家に行く度に。。下記のようなことを感じていました。

「なんで東京は、こんなにチャンネル数があるんだ!!!」

「なんで既に〇〇のアニメが始まっているんだ!!!」

「あれ?夕方の6時のニュースのキャスターが違う!!」

「ラジオ局が沢山あるじゃん!!!」


もう、東京の親戚の所に行く度にメディアにおける地方と都市圏の格差を感じました。もう一度いいますが、約35年も前のあるある体験を書いています。

そして、今、このブログを書いている青森県八戸市では私が困っていることは何かというと。。。

  • 関東圏で毎日情報源として観ていてるテレビ東京のワールドビジネスサテライトが観れない
  • 地元の局にはビジネス系の番組が殆ど無い
  • 毎日聴いているラジオが聴けない。※アナリストやジャーナリストがゲストの番組など
  • 本屋に行くとビジネス系、経営書、経済書などなどが圧倒的に少ない ※大型の白山台にあるTSUTAYA書店は豊富ですが。。。

他にもいろいろありますが、概ね35年前と同じ感覚を覚えました。では、私はこれらに現在はどう対処したか?

  • ラジオは「Radiko」というアプリでいつも聴いていますが、地域が変わると今まで聞けていた番組が聴けなくなったので有料会員契約し全国のラジオ局が聴けるようにした。
  • テレビ番組については、自宅(関東)の録画機器に宅外視聴機能があり自分のスマホを登録しているのでチェックする番組をリモートで録画設定して視聴しています。
  • 見逃し配信系アプリを使って、ネットで観たりもします。
  • 書籍については地元の書店は使わずにアマゾンで購入。プライム会員なので基本翌日到着ですが、八戸市には翌々日に配達されます。
  • その他の国内情報、海外の情報などはインターネットで確認が出来ますね。

ひとまず、上記の対応で地方にいても情報格差をなるべく無くすためにデジタルを活用しています。これはデジタル活用が当たり前の人にそうなのですが、地方ではそうでもないのです。そもそも、関東圏でビジネス系の面白い番組が放映されていることを知らなければ、ネット観れるようにしようという行動を起こしませんよね

但し、都市圏と地方で情報格差が起きにくいコンテンツがあります。

「エンターテイメント系です!」

これについては、多くの方はYouTubeで視聴されたり、見逃し配信で視聴されています。あくまでも個人的な範囲での理解ですがエンターテイメント系については、特定世代間では情報格差が無いと思います。

ところがです!!

何故かビジネス領域となると情報格差が起きています。

地方企業においても社員にスマホを持たせている、もちろん個人用にもスマホを持っているはずなのですが。。。

そこで、ちょっと、昨夜、布団の中で想い巡らしてみました。。。

「テレビ局、ラジオ局はたしかに各地域で局が違うが、Radikoなどのアプリを使えば全国の局はほぼ聴けるよなぁ」 ※手段の課題はデジタルでクリアできます。

「ビジネスに関する国内外の情報についてはインターネットがあるのだから、リアルタイムに確認出来るよなぁ」 ※これも手段の課題はデジタルでクリアできますよね。

「何かビジネスについて学びたいという時は、世の中沢山のオンラインサービスがあるから受講できるよなぁ」  ※これもやっぱり手段に課題はデジタルでクリアできますよね。

都市圏だろうが、地方だろうがインターネットが使える環境にあれば、デジタルの手段については全国同じ条件ですよね。

じゃ、なぜ、ビジネスにおいて地方と都市圏で経営情報の格差が起きるのか、更に思い巡らせていました。。。。

そこで、

「そもそも、なんでいつも毎日インターネットにアクセスして検索するのだろうか?」考えてみることにしました。

※寝床で考えてるので眠れなくなりましたが。。。

私がいつもネットへアクセスする場合の行動ステップ(検索編)

  • Step1:(????)※後に仮説を書いています!
  • Step2:スマホを手に取り検索する。
  • Step3:検索結果に表示された幾つかの記事から自分が求めている情報に関する記事を読む
  • Step4:幾つか読んだ記事から得た新たな情報や気になったことを、更に検索して調べる

 上記のStep3からStep4は繰り返されますよね。

では、Step1って何でしょう?

私は、「Step1=検索するキッカケの発生」と考えました。
検索しようと思わなければ行動しませんよね?

例えば、友達との待ち合わせや、営業周りの空き時間で時間を潰さなくてはならないキッカケが出来たので、スマホで何かしらを見ていると思います。何気なく見ている記事に気になることがあれば、クリックして読みますよね。

必要なら検索する。するとTwitter, Instagram, YouTube, デジタル版の新聞、デジタル版経済雑誌などなど、必要なら色々と情報を獲得しに行きます。

ここまでお読み頂いてピンと来たかもしれませんね!

そうなんです!

「なにかしらのキッカケがあるから行動を起こすんですね」

ざっくり仮設ですが。。。

【地方と都市圏の情報格差はデジタル活用が課題なのではなく、情報を獲得しに行く行動を促す「キッカケ」づくりに課題がある!】

しかし、ビジネスにおいてStep1のキッカケは、どこから来るのでしょうか?

ビジネスの現場では、Step1の「キッカケ」の多くは日々の経営活動、事業活動、業務の中からヒトが何か課題を認識することから発生し、興味を持ってステップ2に行くことが多いでしょう。

そのためには、自分のビジネス課題への意識を日頃から持っていないと「この問題を解決するためにはどうしたらよいのか?」と思考し、必要な情報を獲得しようというStep1につながりにくいですよね。

「経営情報を獲得にしにいくキッカケは、日々の経営活動の中でどれだけ課題意識を持てるか?」です。その感じた課題について興味を持って調べる、そして学習する、実践する。

実践から、また新たな経営情報を獲得するためのキッカケが生まれる。そうやって、キッカケの連鎖により経営に必要な情報や知識などを獲得していくサイクルが出来ます。

私はコーチ型コンサルティングとワークショップの組み合わせで、問題解決力高めるご支援をさせて頂いています。

でも、例えば1日、2日のワークショップ受講だけでは、実戦のなかで学びを実践するのは難しいです。なので、必ずワークショップ内では「自ら必要な情報を獲得しにいくキッカケづくり」を心がけています。

その為に、ワークショップ後にコーチ型コンサルティング(伴走者型)にて受講者の方々に「自分自身でキッカケづくりを実戦出来る様に」「上司が部下にキッカケづくりが出来る様に」ご支援させて頂いています。

ということで。。。下記に早速「キッカケ」づくりとして。。。

ビジネスの世界では、日々顧客(Customer)のニーズ・課題に対して自社の商品・サービスを通じて価値を提供し、Competitor(競合)とそれらのCustomerを奪い合い競争に勝つために、Company(自社)の競争力を高めるためのヒト・モノ・カネ・情報を常に意識して経営活動しています。

さて、ちょっと3Cに沿って書いてみましたが、特に地方企業の経営者の皆様、この「3C」って基本中の基本であることはご存じだと思います。また、自然と意識して経営されていると思います。

でも、実はそれぞれの要素について深く考えなくてはならないことが沢山あります! 経営に必須ですので調べてみてください!! そして自社組織の問題解決力の筋力をアップさせましょう!

そいうことで、強引に「キッカケ」を提供して終わります!!

今回もここまでお読み頂きまして有難うございました!

■お問い合わせ

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DX=Digital Transformation インサイト(気づき) ゲーミフィケーション 研修

「社内の各種会議資料とゲームの手法を組み合わせると効果出ると思いませんか?」

皆様、今回もお読み頂きまして有難うございます!
ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ代表の塩谷です。

さて、前回は研修に関する投稿でした。

「研修に参加すると盛り上がるのに、業務に戻ると学びを活かせない。。。研修の投資対効果を意識してますか?」

今回は、

「社内の各種会議資料とゲームの手法を組み合わせると効果出ると思いませんか?」

です。

では、今回も入り切ってはじめます!

さて、ビジネスの世界にゲームの要素を取り込むことについて欧米では昔からゲーミフィケーション(Gamifications)と言われてきました。

ビジネスにゲームの要素を取り込むと聞くと「おいおい、ビジネスはゲームじゃない!」と言われた方もいましたが、それは脇に置いて「ビジネスxゲーム」について考えて行きたいと思います。

ちょっと、昔の話をさせてください。

私が人生で最初にデジタルゲームに触れたのは「インベーダーゲーム」です。テーブルのTV画面が埋め込まれているマシンでした。駄菓子屋でよく遊んでいました。

暫くすると手のひらの乗せられるサイズのゲーム機「ゲームウォッチ」が現れました。私は今年50歳になりましたが、年代が近しい方々はご存じかもしれません。

手のひらサイズの小さな機器で液晶画面に絵がプリントされていて、液晶に表示されるキャラクターをボタンで右左に動かしながら点数を稼ぐゲームでした。「レスキュー」とか「オクトパス」とかありましたね。今日ある方は検索してみてください。動画がアップされているかもしれません。

そして、私が中学校の時に「任天堂ファミリーコンピュータ」が現れました!! これはもう衝撃でした!

発売当初のゲームソフトは上下左右に移動出来たりしておー!って感じでした。画像もカラーで衝撃でした!ピコピコサウンドではありましたが効果音もあり、熱中したものです。

代表ゲームは「スーパーマリオブラザーズ」です!なつかしい。

そして現在は、もう皆さんご存じの通りスマホゲームが沢山存在し、しかもオンラインで皆で集まってゲームが出来るという時代ですね。

まさにゲームの世界は、どこよりもデジタル・トランスフォーメーション(DX)が速いスピードで起きていると言ってもいいでしょう。ビジネスの世界のデジタルよりも進化のスピードは速いですよね。

ところで、このスマホゲームや任天堂スイッチなどのゲーム機は小型化が進んだわけですが、それと同時にゲーム内容も複雑になってきています。

ゲーム内容が複雑になるということは、プレイヤーに提供される情報量も増えるということになります。例えば、「スーパーマリオブラザーズ」が世の中に出た頃は、画面上に表示されている情報が獲得したコインの数やら、スコア表示、プレイするキャラクターの残数表示など、プレイヤーに提供される情報は多くはありませんでした。

ところが!

「ドラゴンクエストなど、ロールプレイングゲーム(RPG)などが現れると、画面を切り替えながら様々な情報をプレイヤーは確認しながらゲームを進めなくてはならなくなりました。

戦国時代の合戦系ゲームになると、自分の軍の兵隊の数や合戦状況の分析などなど、様々な情報をプレイヤーは確認して分析してゲームを進めなくてはならない状況です。ビジネス要素も入ったゲームだと、例えば、鉄道を張り巡らせながら街づくりをしていくゲームでは、経営者視点でプレイヤーは財務諸表など、どんどん画面を切り替えて情報確認をこまめにしながらゲームを進めて行きますよね。

ここでみなさんに質問です。

「どうして、プレイヤーはこんなにも沢山の情報を小さなが画面の中で細かく確認するのでしょうか?」 ※7秒考えてみてください。

ゲームの種類によってゴール設定は色々ありますが、大抵は「良い結果を得たいから」ですよね。しかも、これらがオンラインで競っていると上位の成績を収めたいからですよね。

面白いことにこのゲームから提供される豊富な情報の確認の仕方、情報の理解の仕方、情報の効果的活用の仕方、どのタイミングで、どんな時に、どんな情報を確認するのかなど、プレイヤーはゲームを通じて自然とそれらも覚えて行きますよね。小学生ですら頻繁に情報画面を切り替えながら、情報確認をして即座に判断して、次の一手を決めています! おじさんは付いていけません。。。

これって、日々のビジネス活動でも同じじゃないですか?

そこで、ビジネスにゲーム要素を取り入れることについて考えてみましょう。

私は、以前、BI(ビジネス・インテリジェンス)のメーカーに在職していたことがあります。ビジネス・インテリジェンス(BI)とは簡単に言うと社内の売上データなどの事業活動の数値データのみならず、アンケートやツイッターをはじめとするテキストの情報など、社外にある様々なデータも組み合わせて情報の見える化、分析からの気づきを得る、仮説を立て、アクションを繰り返すことが出来るデジタルツール(道具)です。BIのメーカは沢山ありますので、是非、検索してみてください!

私がクリックテック(現クリック社)やマイクロソフトに在職していた時に、担当している企業の専務や副社長、経営企画室の方から以下のようなつぶやきをよく聞きました。

「経営会議とか営業会議では、皆、各部門長がパワポとかエクセルで用意した紙の資料やプレゼンを用意して事業状況の説明をするが、誰かが鋭い質問すると途端に準備した資料(情報)が使えなくなるんだよ

もう、経営会議、営業会議あるあるですよね!

ゲームだとプレイをしている間、状況が刻一刻と変わっていきプレイヤーに提供される情報も刻一刻と変わっていきます
なので、プレイヤーは短い時間で次の一手を考えることをひっきりなしに行っています。

そして、ここが重要なのですが、「プレイヤーはゲーム会社に対して、こんな風に情報を見れると便利!」など、絶えずフィードバックを行っています。アジャイル型だから当然ですよね!
絶えずプレイヤーが楽しめる様に継続的な改善が行われます。

しかし。。。しかしですよ。。。

一方、経営会議や営業会議などではどうでしょうか?

まさか、未だに紙ベース?エクセルベースの資料を印刷して会議参加者に配っている会議スタイルは減ってきたとは思いますが。。。もしかすると、メールにPDF張り付けて一斉配信ですか?

それとも、ちょっと進んで社内ポータルからレポートを確認出来る程度ですか?

皆さんは、下記のこんな会話を聞いたことありませんか?

専務「〇〇さん、売上数字などは資料を見れば分かる。そもそも、君の担当している製品について、いつ頃から黒色よりも赤色の方が購買されやすいと言われるようになったの?」

部長「えー。。。その情報は把握しておりません。ちょっと、リサーチ会社に依頼して調べてみます2週間程お時間頂けないでしょうか?」

生産部長「ちょっと、それだとさぁ、うちの生産ラインの準備が間に合わないよ。黒の〇〇が売れるって営業側は言ってたじゃないか!黒色の在庫どうするんだよ!」

部長「仕方がないだろ!赤の方が各ドラッグストアで人気があるから売れているって、最近注文依頼が増えてきたんだから」

専務「〇〇部長、〇〇生産部長、二人ともさぁ、自社の製品がマーケットでどの様な評価されているとか、そういうの気にしてないの? それに、ある程度、ツイッターとかブログとか自分でみてみたらウチの商品がどの様に評価されているか、リサーチ会社に毎度毎度頼まず、自分達で傾向は掴めるんじゃないの?」

部長「はい、生の声としてはアンケートを集めるために無料で〇〇が貰えるキャンペーンなど打っています!」

専務「それって、アンケート実施した時点の声でしょ?それじゃダメだよ。それにさ経営会議のこの数値報告は活動結果でしかなくて、社内情報のみだよね。〇〇部長も〇〇生産部長もさぁ、我々は、社内だけで仕事してるんじゃないんだから、もっと社外の情報も気にしなさい!」

専務「〇〇本部長、IT部門でなんとか出来ないの?社外の情報も含めて多面的に事業数字を見たいんだけど」

IT本部長「うちの基幹システムには、そもそも社外の公開情報やソーシャルメディアの情報を取り込む仕組みが無くて。。。。※延々と説明が続きました。。。」

この会話ですが、私が以前に担当した某日用雑貨メーカーの経営会議でのやり取りでした。 みなさんはどう思いましたか?

結局、私はどの様な提言をしたかというと。。。

「〇〇専務、あの〇〇ゲームで有名な、〇〇社に相談してみましょう! そもそも、スマホの画面サイズで様々な必要情報を、使いやすい画面操作で提示するのにはシステム会社よりゲーム会社の方が長けてますよ!」

某RPG系の会社、ドライビングゲームの会社にコンタクトを取りゲームの要素を経営、営業、生産に取り込むチャレンジを行いました。

しかし、いざゲーム会社と話してみると鋭い質問が浴びせられました。その中から幾つかを記載しますね。私自身も気づきがありました。

  • 「貴社の営業活動のゴールは何ですか? 売上金額?販売数量? まず、営業活動をゲームと捉えるとゲームにはゴールが必用なんですが。。。どうなったら勝ちなのかと言う」
  • 「次に、勝つためのプロセスを営業プレイヤーが辿って行かなくてはならないのですが、どの様な武器を持つと有効か、貴社の知見をお聞かせください」
  • 「その武器を出すタイミングとか、この相手には効果が無いとか、効果があるとかはどう判断されているのですか?」
  • 「営業にはステージがありますが、ステージ毎にどの様な情報が必用か教えてください」 ※この質もの時、営業部長他、返答に窮してました。
  • 「どのような営業ステージになると、次のステップに進んでよいのか教えてください」
  • 「相手によって対応が変わるのはゲームでも同じで、戦う相手毎に武器も情報も変わるんで、なるべく沢山の相手のタイプを挙げてください 」
  • 「過去に受注した案件毎に、見積提示を何回か提示しているようなら、その情報もお願いします」
  • 「それから、全員スマホをお持ちですか?基本的に入力と選択肢から選ぶ操作になりますが、スマホに慣れてますかね」

他にも沢山ありました。 みなさんはどの様な印象を持ちましたか?

私は、これって営業ロールプレイングゲーム リアル版を作成しているんだなと思いました。そして、結局、営業業務改革プロセスと同じだなとも感じました。

このゲーミフィケーションの要素を取り込むことで、実際の業務を通して営業プロセスが学べるし、実践・検証もできる。そして、何よりも自社の営業活動における強みとそれを支える独自性のあるヒト・モノ・カネ・情報が何かを考えることにもなりました。

ちなみに、米国の大手スーパーであるウォルマート(Walmart)は、iPhone向けに「Spark City」というアプリを出しています。誰でもダウンロード可能です。※アンドロイド版もあるかも。

これは、プレイヤーがデリ(お惣菜)/ベーカリー部門の担当者として自分のチームを率いて、次々に出される課題に対応していくゲームです。非常にリアルな内容になっていて棚の管理から、商品補充のタイミングなどなど、様々な課題がどんどん課されていきます。全てクリアするとアシスタント・ストア・マネジャーに昇格します。すると、今度は更に高いレベルの課題が課されていき、感謝祭(Thanksgiving)やブラックフライデーなどのイベントにおけるストア対応が課せられます。一見すると、ゲームに見えるのですが、これは学びも兼ねています。もしかすると、ここで好成績を出した人は、ストア勤務に応募した時に優遇されるのかもしれませんね。研修・人材育成のDX(デジタル・トランスフォーメーション)ですね!

みなさん、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の取り組みにゲームの要素を取り込むことを念頭に、スマホゲームやお子さんたちがやっているゲームを眺めてみてください。または一緒にプレイしてみてください!新たな発見がありますよ!

画面上の情報、設定画面、操作性などなど、必ず経営会議、営業会議などで活用できるアイディアが得られます!

社員が自分達の事業活動を楽しみながら行い、自然とスキルアップも出来るような環境を用意することは、今後、デジタル世代生まれの人材採用を競合他社と奪い合う際にと差別化ポイントになります。そして、人材流出の防止にもなる大事な要素ですね。

ビジネスxゲームは大事です!

今回も、ここまでお読みくださりありがとうございました!

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研修

「研修に参加すると盛り上がるのに、業務に戻ると学びを活かせない。。。研修の投資対効果を意識してますか?」

さて、前回は

「自社のWebサイトを24時間365日顧客対応可能な営業担当者にしていますか? Webサイトも重要な経営資産ですよ!」

でした。お読み頂き有難うございます!

今回のテーマは「研修」になります。

「研修に参加すると盛り上がるのに、業務に戻ると学びを活かせない。。。研修の投資対効果を意識してますか?」

多くの企業では様々な研修を年間通じて実施されていると思います。研修目的も社内業務に関する研修やロジカルシンキングなど社員ひとりひとりのスキルアップを目的とした研修など、人事部の皆様は社員教育の企画に尽力されていると思います。

提供方法は、コロナ禍の今だとオンラインやeラーニング、たまに集合研修などで行われていると思います。私も研修をご提供しておりますがオンライン形式による実施がメインとなっています。コーチ型コンサルティングも経営者の方々とは、ほとんどオンラインで30分から1時間程度行っています。コロナ禍でコミュニケーション形式もオンラインが増えて来ていますね。

ちょっと、ここで皆さんに質問です。

「研修で学んだことがしっかりと日々の業務で活用されて効果が出てるなぁと実感されていますか?」

実は、この質問をこの一ヵ月で6回程、人事部の方に投げかけまる機会がありました。すると、下記のような返答が都市圏、東北地方関係なく、大手、中小企業関係なく返ってきました。

「うちは結構社員教育には年間投資を多額にしているし、個人スキルアップについても福利厚生の一貫で補助金を出しているんですよ。でもですねぇ、なんか研修効果が出ないんですよねぇ」

先日、某日本企業の人事部長とお話した際のやり取りなのですが。。

:「研修の際、参加者されている皆さんの様子は如何ですか?」

人事部長:「そうですねぇ。グループ内でも活発に議論しているし、取り組み姿勢は良いと思います」

私:「なるほどぉ、貴社の場合、研修内容にもよりますが上司と部下が同じ研修に参加するケースは多いですか?」

人事部長:「経営層向け、ビジネスリーダー向け、一般社員向けそれぞれの層毎に社内外研修を行っています。全ての層に共通の研修だとコンプライアンスやセキュリティなどはありますが、基本的に3つの層に分けて研修を実施していますね」

※私は、あー、そういうことかと感じました。そこで、話を続けてみました。

:「〇〇さん、例えば、今回、顧客視点力向上研修を行う場合、どの層の人達を参加させることになりますか?」

人事部長:「今回だと、ビジネスリーダー層と一般社員層になりますね」

私:「研修実施は、二つの層のそれぞれに対して行いますか?それとも一緒に行いますか?」

人事部長:「いや、分けて行いたいですね。だって、上司がいると発言しなくなりそうじゃないですかぁ笑 それに、ビジネスリーダー層は忙しいんですよねぇ」

私:「なるほど、分かりました。では、ビジネスリーダーと一般社員層を一緒に参加してもらいましょう。そうしないと研修効果を経営組織にもたらせませんよ」

人事部長:「え!一緒にですか?」

みなさん、私が、なぜこのような提言をしたか、少し考えてみてもらえませんか? 10秒でいいです。

私が、ビジネスリーダーと一般社員、上司と部下を一緒に参加させた方が良いと言った背景には、以下の3つの点が研修の投資対効果を阻害するからです。

  • 研修の最中はディスカッションも活発に行われて盛り上がるが、それぞれ業務に戻ると研修内容を一人で実践するのがむずかしい。結果として効果が出ない。
  • せっかく研修で学んだ内容を活用しているのに上司が従来の思考のままだから、共通言語で議論が出来ない。
  • 実戦で研修内容を徹底して活用する意識を上司と部下の両方で持てないため、学びが組織内に定着化出来ない。

この三つですが、皆さんも過去に研修に参加して感じたことありませんか? 5秒程、思いめぐらしてみてください。

なぜか「研修」だと参加者が活発に議論するんですよね。ファシリテーター役の講師が発言を促したりしますから、その影響もあります。講師は第三者ですから忖度なく上司役や部下役として質問を浴びせるからかもしれません

ところが、「研修」が終わり実務に戻るとあれほどまでに鋭い意見を発言していたのに「元の状態に戻る」ことになります。

なぜでしょうか? 是非、考えてみてください。10秒程。 たぶん、研修を受講された方も、研修を企画した人事部の方も研修効果が表れない理由に心当たりがあるのではないですか?

研修効果がなかなか出ない理由は、

「研修内容にあると思いますか?」
「受講者の姿勢にあると思いますか?」
「研修目的が受講者に明確になっていないからだと思いますか?」


正直、どれも正しい理由ですが。。。実は、研修効果が表れない理由で一番大事なのは「研修後の取り組み方」です。

そもそも、数時間から数日間で研修内容が身に付くと思いますか? 実務で直ぐに活用できると思いますか? 研修翌日からチームや組織運営に効果が出ると思いますか?

私はベースを弾きますが、楽器メーカーのセミナーを受講しによく言っていました。そこでは、色々な奏法やコードなどを学ぶのですが直ぐには演奏で活用出来ません。

セミナー受講後は、ひたすら練習して、実際にバンド練習時に学んだ奏法で演奏して自分の中に馴染ませていきます。皆さんも、プライベートではそのような経験があると思います。

実は、会社で行われる「研修」も同じです。「研修後」の「実践出来る環境(体制)」が研修の投資対効果を高めます

会社が投資して研修(=インプット)を行うのですから、実践(=アウトプット)して経営課題解決に活かしてもらわないとなりませんよね。

あくまでも、私が提供する実践型ワークショップ(研修)の場合ですが、以下の3点は最低限行っています。

  1. 「最初に最低限の知識のインプットを行ったら、直ぐにそれらを活用し、その過程で新たな知識をインプットすることを繰り返す」
  2. 「予め用意した課題による練習後は、各自(または部門やチーム)の実際上の課題をテーマに実践を繰り返す」
  3. 「ワークショップ後に実務環境に戻っても継続して実践し、上司・部下が共通言語で取り組み続ける」

以前、某製造メーカー様から製品販売型の営業担当者達を問題解決型営業担当者に2年で転換したいとご相談を受けたことがあります。

その場合、上記の3について下記をご提案し、取り組んでもらいました。

  • 2日間のワークショップ後、問題解決型営業チーム創設してもらう。
  • 受講者の中から5から10名を選定し、そのチームへ「完全異動」してもらう。兼務は無し。
  • チームリーダーも受講された中から現役部長・課長を選出してもらう。
  • 問題解決型営業チームでは、ワークショップで学んだ方法に徹底的に沿って実行してもらう。
  • 問題解決型営業チーム向けに人事評価システムを検討してもらう。
  • チームの在籍期間は最長2年として、このチームを卒業した後は、他の営業部に異動し問題解決型営業リーダーとして営業変革を実践する。
  • 私が定期的に営業会議及び、幾つかの案件会議にてコーチングを行い、実務での学びの活用と定着化をご支援させて頂く(オプション)

考えてみてください、研修を行って組織で変革しようとしているのですから、組織で取り組まなくては成功しませんよね。

研修後は個々の受講者の実践に依存していては、結果として個人スキルが伸びて転職されてしまいますよね。投資回収が出来ないということになります。

ここまで徹底して研修効果の定着化を目指し投資対効果を収益という形で得たいと考えているかどうかは、経営層がどの程度、戦略的に「研修」を戦略オプションとして考えているのかに依存します

決して、人事部の方々だけの問題ではないということですね。

是非、研修は経営戦略に必要な一つの武器であるということを、認識してくださいね!

さて、次回は、

「社内の各種会議資料とゲームの手法を組み合わせると効果出ると思いませんか?」

です。

今回も、ここまでお読み頂き有難うございました!

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DX=Digital Transformation

「自社のWebサイトを24時間365日顧客対応可能な営業担当者にしていますか? Webサイトも重要な経営資産ですよ!」

皆様、ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ
代表 塩谷です。

本日もお読み頂きまして有難うございます!

前回は、

「なぜ、日本企業はコロナ禍でリモートワークに本気で取り組めないのか? IT環境提供だけでダメ! 大事なこと忘れてるかも?」

というテーマでした。政府からもリモートワークの徹底を言われていますが、まだまだ取り組めない企業が多くいらっしゃいますね。

さて、今回は

「自社のWebサイトを24時間365日顧客対応可能な営業担当者にしていますか? Webサイトも重要な経営資産ですよ!」

について書いてみたいと思います。

それでは、はじめましょう!

ブログではDX(=Digital Transformation)戦略について連続投稿しましたが、DX戦略と言うとキラキラした社外DXの取り組みや、逆に地道に社内システムに磨きをかける社内DXなどがよくテーマに上がります。その中で、結構手薄で、多くの法人企業が手を付けいない領域があります。それが「Webサイト(ホームページ)」です。このWebサイトに掲載されている情報の多くは法人の場合、社長ご挨拶、会社概要、事業案内、商品案内、IR情報、採用情報、お問い合わせなど、だいたいどこも同じような構成になっています。そして、自社のWebサイト管理は広報部門や情報システム部が片手間に運用している企業もいらっしゃいます。

私はそのような状況に違和感を感じます。

そこで質問があります。

  1. あなたの会社のWebサイトの目的は何ですか?
  2. あなたの会社のWebサイトの役割は何ですか?

上記二つの質問を考えながら自社のWebサイトを暫く眺めてみてください。

明確に答えられそうですか? 多分、答えられない人の方が多いと推察します。答えられる方はWebサイト構築時に関与されていた方だと思います。

特に、上記2は非常に大事なポイントです。あなたの会社のWebサイトを閲覧した人に取って欲しいアクションを定義しているかをWebサイト担当者に是非確認してみてください。

本来Webサイトの役割はIR活動の為だけじゃないですよね?

次に、下記の質問について考えてみてください。

  1. あなたの会社のWebサイトは誰に対して、何を伝えたいのですか?
  2. あなたの会社のWebサイトは事業収益にどの様に寄与していますか?
  3. あなたは会社のWebサイトを事業(業務)活動で利用していますか?

上記三つの質問を考えながら自社のWebサイトを暫く眺めながら考えてみてください。

如何ですか? 例えば、

上記3の「誰に」については、別に投資家向けにWebサイトを用意しているわけではないですよね?

上記4の「事業収益への寄与」については、直接的収益貢献間接的収益貢献に分けられます。例としては、もし、自社でネット販売(EC)をされているのなら直接的収益貢献、見込み顧客を獲得に貢献しているのであれば間接的収益貢献となります。

上記5の「事業(業務)活動への利用」については、営業担当者がお客様先にお伺いした際にタブレット端末を活用しながら、自社のWebサイト上にあるコンテンツをお客様との商談時に活用しているなどを指しています。

ここまで5つの質問を投げかけさせていただきました。その理由は「まずはネットで調べる」という時代に適応した自社のWebサイト活用が行われているかを意識して欲しいからです。デジタルを経営に活用することを考える際にWebサイトが置き去りになっている企業が多くいます。実際、大手企業であっても「このWebサイトにどんな役割をさせようと考えているのだろう?」と感じることが多いですから、東北地方の零細、中小企業のWebサイトを拝見すると「もっと有効活用すればいいのに」と感じます(まぁ、大手企業のWebサイトでもそうですが。。。)そこで、私はWebサイトを戦略的に活用する場合の最初の取り組み落として「Webサイトに365日24時間営業要員として働いてもらう」ことから始めてみることをお薦めしています。

「Webサイトに365日24時間営業要員として働いてもらう」とはどいうことかと言えば、言葉の通りデジタル営業として営業活動をしてもらうということです。

言葉で書くと簡単なのですが、これを本気でやろうと腰を据えて以下の三つのポイントを考える必要があります。

  1. 現在の営業プロセスにおける課題把握と改善
  2. 現在のデジタルとアナログのマーケティング戦略の見直し
  3. 適切なデジタルツールの選択

1,現在の営業プロセスにおける課題把握と改善

自社のWebサイトを24時間365日働けるデジタル営業とするためには以下の主なアクションが必要なります。

  • 現行の人的営業プロセスとあるべき営業プロセスの姿との差異(ギャップ)の明確化と問題テーマの設定
  • 現行の人的営業プロセスのどこに問題があるのかの特定。
  • 現行の人的営業プロセスにおいて特定された幾つかの問題の中から優先的に対応する問題の選定
  • 優先的に対応する問題を引き起こしている課題分析
  • その課題が引き起こされている原因分析 ※原因は複合的である場合が多いです。
  • 各原因を潰すための解決の方向性の検討
  • 各原因を潰すために検討された解決の方向性の中からデジタル技術を適用できる領域の検討 ※ここではツール選定まではしません。あくまでもデジタル技術を活用出来るかどうかにとどめる。
  • 営業成績の高い営業担当者と低い営業担当者両方に対して、同じ顧客課題を投げてどの様にアクションするのかをヒアリングし、受注成功の営業シナリオパターンを幾つも明確化する。尚、営業成績が良い人のやり方が正しいとは限らないので、そこはしっかり分析します。

2,現在のデジタルとアナログのマーケティング戦略の見直し

  • 人的営業活動で使用しているチラシ、紹介資料などの営業ツールなどの棚卸とデジタル化の検討
  • セミナーやイベントなどの企画内容及び、アンケート結果、商談化案件数などの分析
  • 案件化した後、受注ステージに辿り着いた案件のプロセス分析と原因分析 ※受注まで行かなかった案件も同様に実施
  • TwitterやLINE、Facebook、YouTubeなど、各種ソーシャルメディア事の目的と役割の再検討と効果検討
  • CRMなど顧客管理ツールを利用している場合には、どの様なデータを収集しているのかを棚卸する。

まず、ここまでで一旦ストップしましょう。

主なアクション項目をご覧になると、通常の営業業務プロセス改革と同じことを行っていると思われたかもしれません。実は、営業のデジタル化だからと言っていきなり営業管理システムの導入とか、クラウドサービスを利用することを考える方々が多いのですが、その前にやることが色々とあるんですね。検査もろくにしないで、最初から内視鏡手術で行きましょうとは医師は言わないですよね?

さて、次に行うことは上記1と2を組み合わせて業務プロセスを再構築してみる流れにとなります。現行の営業プロセス改革の方向性と現在のアナログ・デジタルマーケティングの施策を組み合わせてた営業プロセスを再構築します。但し、直ぐに使用するデジタル・ツールの検討は行わないでくださいね。この再構築した営業プロセスが機能するのかどうかを営業部とマーケティング部門(営業企画など)含めてじっくりと検討し、実際に検証してみます。

この検証を何度か繰り返し、課題タイプの定義、課題タイプ毎のコンテンツの充実化、興味を喚起するコンテンツの提供など、自社のWebサイトを訪れた人が営業担当者から連絡を希望するまでのシナリオの策定と人的営業担当者がお客様との対面コミュニケーションやメールでのやり取りにおいてWebサイトにあるコンテンツをどの様に活用するか効果的なシナリオを策定します。

尚、この策定シナリオは一度策定したら終わりではなく、継続的に検証・分析・改善・再検証を繰り返し続けます(アジャイル)。 ちなみに、私がコーチ型コンサルティングでご支援しているケースでは、全体3ヶ月を一つの区切りとして、営業とマーケティング(または営業企画)、IT部門を含めたチームを構成して頂いています。基本的には専任として動いてもらいます。専任でとお願いすると、だいたい営業成績が良くない担当者をアサインしてくる傾向にありますので、その場合には忖度なく替えてもらいます。

3,適切なデジタルツールの選択

いよいよデジタルツールの選択となります。上記1、2の取り組みを行い、最終的に再構築したデジタルを活用した営業プロセスを支えるデジタル・ツールに必要な条件を検討して行きます。

Webサイトをデジタル営業担当として働いてもらうのですから、やはりWebサイトを構築しているプラットフォームから見直しする必要があります。しかし、大手企業の様に潤沢にWebサイトへ投資しすることが全ての企業で行えるわけではありませんよね。そこは投資できる予算の範囲で出来る限りのことを検討することになります。

ただ昨今では自社でシステム構築して開発し、それを保守運用するモデルよりも、基本的にクラウドサービスを利用して構築した方が効率的であり、費用面だけではなく潜在コスト(システムのアップグレードや機能強化、セキュリティ対策などなど)の管理がしやすくなってきています。毎年のライセンス契約費用が上がっていく場合もありますが、それを高いと思うのか妥当と思うかは採用したサービスによる投資対効果によります。なので最初に役割と目的の策定が重要なのです。

尚、クラウドサービスを利用する場合のコツですが「基本的に自分達の業務を出来るか限り採用するサービスの機能に合わせる」ということです。日本企業はカスタマイズ(自分好みに修正)が大好きです。しかし、カスタマイズは出来る限り行わない方がコストが抑えられます。カスタマイズし過ぎたことで原型をとどめなくなってしまい、メーカーが新しい機能を強化してもカスタマイズし過ぎで対応出来ないという事例が沢山あります。そもそも「うちは特殊だから」という言葉は色々な意味でリスクが潜んでいます。

さて、24時間365日不平不満を言わずに営業してくれるWebサイトのプラットフォーム選定の際に気にし置くべきポイントがあります。

ご参考までに下記に幾つか記載致します。

パーソナライゼーション機能があるか?
超簡単に言うと、様々な課題を持った10人のユーザーがWebサイトに同時に訪問して来た時に、表示する情報を10人それぞれに出し分けて表示出来るする感じです。(※主なメーカー:サイトコア、アドビなど)

デジタル資産管理機能があるか?:超簡単に言うと、Webサイト上で使用している画像や文章など、または紙のカタログに使われているデザイン情報や商品説明などを共通して利用できる管理機能。多分、多くの企業では紙ベースの営業資料とWebサイト上に掲載する資料や情報は分けて管理していると思いますが、これを一元管理して効率よく運用する機能です。海外にも展開されている企業ではとても効率的に管理ができます。

マーケティング管理機能あるか?
:超簡単に言うと、10人のWebサイト訪問者がそれぞれ最初のページでクリックしたコンテンツ(記事)を特定して、次に表示させるコンテンツを出し分ける機能。例えば、紙の新聞を例にすると経済に興味ある人、スポーツに興味ある人、国際問題に興味ある人ごとに紙面構成をリアルタイムに変えていくというイメージです。

顧客管理システム、営業管理システムとの連携機能があるか?:超簡単に言うと、Webサイト上で閲覧者(=将来の見込み客)がどの様な情報に興味を持ったのかを、まだどこの誰だか分からない段階から顧客管理システムに情報を蓄積していく機能。最終的にお問合せが来た時点で過去の閲覧情報を結びつけることが出来ます。営業担当者にはお問い合わせが来た段階でフォローに入れるので効率的です。また、既存顧客においても有効で、営業訪問後にメールにWebサイト上の特定ページのリンクを張り付けてメールして閲覧しに来てくれているかどうか、どのくらいの時間見てくれたか、その他のページや情報も見てくれたかなど、対面で話せていない間の既存顧客の関心毎を垣間見ることにも役立ちます。(主なメーカー:セールスフォース、マイクロソフトなど色々ありますね。)

非技術系の人でもページ内の情報を編集したり、各種設定がし易いユーザーインターフェースになっているか?:超簡単に言うと、パワーポイントやワードで編集するようにページ作成することが出来る機能。多くの企業ではWebサイトのページ作成やページ内の文言などを編集する時には担当者に依頼しているケースが多いです。または外部委託先に費用を払って修正、編集してもらうなど。これだと、スピードが遅すぎるし、わずかばかりの作業のために費用が発生するのはバカげているので自分達で手を動かしましょうというイメージです。昨今は、ほんと編集がしやすくなりました!

分析機能があるか?:超簡単に言うと、自社のWebサイトの各ページの閲覧状況を確認する機能です。例えば、あるAというページを閲覧した人の多くは、必ずDというページを見ていて、お問い合わせにつながっているぞ、ならばページの構成や流れを変えるか? この様な分析に役立つ機能です。もっといろいろなことが出来ますが。

EC機能があるか?:これは、本当にオプションでしかありませんが、法人向け事業においてもEC機能を利用する面白い方法があります。海外の某大手化学薬品メーカは、何万点となる自社商品の紹介資料をEC機能を自社サイトに付加して、カートに入れてダウンロード出来る様にしました。検索もし易いし、ダウンロードする際にメールアドレスなど最低限の情報を入力させることでお礼メールも送れます。これも営業プロセスにデジタルを組み合わせる方法の一例です。決済の発生しないECの活用例です。

さて、いろいろと書いてきましたが、24時間365日営業活動してくれるWebサイトを構築するには投資は必須となります。これは避けて通れません。しかし、営業担当者を一人採用し育成し、結果が出るまでに掛かる費用を試算してみてください。デジタル技術を活用することで、営業担当一人分ではなく、複数人分の働きをしてもらうことが可能となります。そして、人的営業資源をより手厚く対応するべき顧客に配置させることが出来ますよね。

ということで、

  • 現在の営業プロセスにおける課題把握と改善
  • 現在のデジタルとアナログのマーケティング戦略の見直し
  • 適切なデジタルツールの選択

について、表層レベルですがサラッと追ってみました。折角、Webサイトを構築しているのに活用しないのは勿体ないです。24時間365日営業活動をしてくれるWebサイトを構築することで、特に中小企業では少ない営業人員で生産性高く営業活動が行うことが可能です。是非、自社のWebサイトの有効活用をこのコロナ禍だからこそ検討してみてください! そして、地方の企業経営者の皆様、地方こそデジタルを活用しましょう!

さて、次回は、研修について書いてみたいと思います。最近、ある経験を二つ程したのですが。。。

「研修に参加すると盛り上がるのに、業務に戻ると学びを活かせない。。。研修の投資対効果を意識してますか?」

です。

本日も、ここまでお読み頂きまして有難うございました!

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DX=Digital Transformation リモートワーク

なぜ、日本企業はコロナ禍で リモートワークに本気で 取り組めないのか? IT環境の提供だけでは ダメ! 大事なこと忘れてるかも?

皆様、こんにちは!
ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ
代表 塩谷です。

さて、前回は

「DX経営戦略を進めることで、あなたの現在の事業定義や価値が大きく変わる? それともDX戦略っぽい取り組み程度で済ましますか?」

でした。

今回は、

「なぜ、日本企業はコロナ禍でリモートワークに本気で取り組めないのか? IT環境提供だけでダメ! 大事なこと忘れてるかも?」

です。

それでは、はじめていきましょう!

現在、菅首相が経団連に対しテレワークの更なる徹底のお願いをされていましたね。※本文では、テレワークをリモートワークと記載させて頂きます。

思えば2020年2月から3月にかけて、コロナ感染拡大が止まらずリモートワークへ多くの企業が移行されたことを鮮明に覚えています。当時、マイクロソフト社に在籍していましたが、3月あたりからお客様先訪問型のお打合せからオンライン型にどんどん切り替わっていきました。

実は、私自身のリモートワークへの取り組みは2000年頃からだったと記憶しています。当時はソフトバンク・グループのIT企業にいたのですが、どんどんデジタルを活用して業務効率化が進む時代で、ネットワーク環境もブロードバンド(ADSL)の普及が始まっていたこともあり、ITの進化に合わせる様に働き方も自然とオフィス集合型に捉われない新風がIT業界に吹いてきた時代でした。

自宅にブロードバンド環境が整うことで通信スピードを気にせずに会社のネットワークへワンタイムパスワードカードを使って接続し業務が行えるようにもなりました。会社の同僚とはメッセンジャーツール(当時はLyncを使用)などでテキストベースの会話が主流となりましたが直ぐにネットワーク環境が強化されると、音声やビデオ通話などを多用するようになっていきました。IP電話もどんどん普及しましたね。これはiPhoneが世に出てくる数年前の状況です。

デジタル技術がどんどんオフィス環境に浸透してきたことで、業務日報を外出先からメールで送信するなどが出来る様になり、直行直帰型スタイルが確立されていきました。

そういえば、ITが本格的に展開する前の外出時の光景として思い出されることがあります。オフィスの目立つ所に各自の名前が書いているホワイトボードが設置され、外出時に水性ペンで行先を書くなんてことやってましたね! この時代の読者で覚えていらっしゃる方がどのくらいいるでしょうか?

「塩谷:〇〇商事→〇〇社→〇〇社 NR(=Not Return)」

ちなみに、翌日直行する場合には

「塩谷:〇〇商事→〇〇社→〇〇社 NR / 〇日 〇〇社直行 R x:xx(戻り時間と言う意味です)」

それが、やがてExchangeやLotus Notesなどのグループウェア等(メール、予定表などの機能がまとまったもの)が社内展開されてからはホワイトボードは多くの企業オフィスから姿を消しました。※まだ、ホワイトボードで外出管理している企業もあると思います。

お客様から電話が来るとアシスタントや同僚が、担当者の予定表をパソコン上で確認して回答するというスタイルに変化しました。いやー、書いていて懐かしい!

その後、IT業界だけではなく多くの業界でIT強化が行われたのですが、特にオフィス環境の変化は大きかったです。その当時、デスクの配置は「島型」と言われるものでした。上司がお誕生日席に座り、部下のデスクが対面で配置されているレイアウトです。現在もこのレイアウトは残っていますね。しかし、あっという間に「無線LAN、ワイヤレス」が出現したことでオフィスレイアウトも変化してきました。通常、床下に這わせていたネットワークケーブルを回線分配装置(ハブとかスイッチ)で各自のデスク上のパソコンと接続していたのですが、無線LANが普及するにれ床下工事が不要となりました。また、無線LANになったことで各自のデスクに鎮座していた大きな画面のディスプレイと箱型のパソコンもノートパソコンへと切り替えが始まりました。

そして、座る場所も自由にどうぞってことで、オフィスには各自のロッカーのみ用意しますので、好きな場所で仕事してくださいというフリーアドレス制のオフィスに変わって行きましたね。おかげで、毎日上司や部下が違う場所に座っているので話したくても相手を探せないと不満を漏らしている人もいました。自然と同じ人が同じ位置に座る様になっていき、いつのまにかペン立てや本が並べられて陣地が出来上がっている状況もチラホラ現れました。。。

画面上からチャットツールで相手にチャットを打てばいいだけなのですが。。。

こんな経験を思い出しました。。。チャット経由で上司から

上司「塩谷さん、少し〇〇案件で話がしたいのだけれど」
 「はい、どういったお話でしょうか?」
上司「ちょっと、直接話せる?」
 「このまま通話でもいいですか?」
上司「今、どこに座っているの?」

このやり取りが続き、結局、私は外で仕事してたというオチです。上司は「なんかやりにくいなぁ」とチャットで返してきてました。

さて、そして時は進み、2008年、そうなのです!
“iPhone”が日本でも発売されました!私はそれまで個人で電子手帳(PDA=Personal Digital Assistant)を会社のメールと連動させて外でもメールを確認し、返信出来るようにしていたのですが、パソコンとPDA、携帯電話の3台持ちでした。それ以上の数の電子機器を持ち歩いている同僚もいました。

iPhoneはかなりのスピードで私たちの生活の中に一気に浸透し、同時にビジネスの世界にも影響を及ぼし、多くの業務を手のひらの上にあるスマホの中で行えるようになりましたよね。

更にタブレットも現れて、どんどんは仕事環境が変わってきたのは、皆様の知るところですよね。

※前振りが長くてすみません!!
でも、振り返りがどうしても必要だったんです!
ここから本題に入ります!


さて、ちょっと端折りながら振り返ってきましたが、もう2000年当時から21年が経過しようとしています。デジタル技術はどんどん進化し、ほとんどのビジネスにおいてデジタルが下支えしていると言っても過言ではなくなりました。ようは日本企業の業務はデジタル・テクノロジーの支えによって成り立っているという状況だと言えます。新たなテクノロジーが海外企業から出る度に、私たちの業務を支えるデジタル環境は適応を余儀なくされてきましたよね。IT部門の方々は大変です。

しかしですよ、昨年1月頃からのコロナ禍以降、リモートワークが出来る企業と出来ない企業という二極化が起きています。実際、日本企業のリモートワーク化率は低い状況です。あれ?20年前からの振り返りで仕事環境を取り巻くテクノロジーは変化してきており、それに企業としては適応して来たよね?それなのに、リモートワークが出来てない企業がいるのです!こう書くと「そりゃ医療従事者とか介護士とか、飲食店従業員とか、現場業務がある人もいるだろう!」との声が聞こえてきます。それは、その通りです。私も同感です。それは否定しません。その通りですから。

でも、実際、ニュース番組などでリモートワークに関する会社員への街頭インタビューを聞くと、ちょっと、違和感を感じます。

「うちは、リモートワークが出来ないんですよねぇ。お客様先に行くのが仕事なので」

「私は営業職なのでリモートワークが出来ないんですよね」
「リモートワーク環境はあるんですけど、どうしても紙の書類があって出社しないとダメなんですよね」

「リモートワークになってから生産性が落ちましたね」
「リモートワークでオンライン会議していても、子供が家にいて会議にならないんですよね」
「リモートワークになったら、オンライン会議が増えて逆に休憩時間なく、次から次への会議で。。。仕事時間長くなりましたよ」
「毎月末は紙の書類にサインしてハンコ押さなくてはならなくてね。出社しないと出来ないんですよ」
「やはり、会社に社員が来ていないと、ちゃんと働いているか管理が出来ないんですよね。。。不安になるというか」
「うちは、一日に何度か、現在の自分のパソコンのディスプレイの画面ショットを上司送らされますね」※マジか・・・


他にも出るわ出るわリモートワークへの不平不満。
もしかして。。。皆さんも、不平不満あるんじゃないでしょうか?

もちろん、リモートワークによるメリットも沢山あるのですが、何故かテレビではあまり取り上げてくれないですよね。やっぱり、世の中、リモートワークにいい気持ちを持っていないのかもしれませんね。

さて、このリモートワークがなかなかうまく機能しない企業ってどうしてだろう?と考えて、実際にお客様にお聞きしてみたところ、リモートワークを進めるにあたり下記の検討ポイントがしっかり対応されていないことが分かりました。

  1. リモートワーク実施環境に向けたテクノロジー変革
  2. リモートワークに対応した業務プロセス変革
  3. リモートワークで働くことに対する従業員意識変革

この三つの一つでも不足していることがあれば、リモートワークは上手く機能しないと考えました。

上記1の「テクノロジー変革」についてですが、昨年リモートワークへスムーズに移行出来た企業と、環境整備に急遽対応しなくてはならなくなった企業がいらっしゃいました。急な対応にバタついた、または対応出来なかった企業の多くは外部から社内のシステムに入って来るアクセスの問題に時間を取られました。メールやオンライン会議については、ZoomやTeams, Gmail, OutlookなどのSaaSサービスを利用すれば一応の対処が可能です。しかし、社内の独自システムへのアクセスとなると各社で用意されている外部アクセス環境では対応が出来ていないということが多く見受けられました。こればかりは、既存システム設計が社内環境からのアクセスを前提にしているなどもあり、特定の条件であれば外部アクセスを許可するケースが多いので、急な対応は難しく、改善するとなると結構なコストが掛かります。急なパンデミックが発生したとはいえ事業継続の観点から事前対応が必要でもありました。現時点でも対応出来ていない企業がいらっしゃると考えます。

上記2の「業務プロセス変革」についてですが、なぜリモートワーク環境になるのに業務プロセスの見直しを行わないのでしょうか? 基本的にほぼ業務はオフィスに出社して行うことを前提設計されていませんか?オフィスに出社して行っていた業務と同じプロセスを、自宅でも同じプロセスで行う必要はないのではないか?リモートワークに適した業務プロセスに変革しないで、環境だけ提供して「さぁ、仕事頑張って!」ではリモートワーク環境下で業務の生産効率は落ちます。上記1のテクノロジー環境を変えたら、上記2の業務プロセスも変わる、業務プロセスが変わるのなら、テクノロジー環境も変わらなければならないことを忘れている企業はリモートワークがなかなか進みません。

また、クラウドサービスを活用することも、特に中小企業では検討することをお薦めします。営業管理サービス、財務・会計サービス、人事サービスを始め、サプライチェーンなど、様々な業務サービスがSaaS(Software as a Service)形式で提供されています。これは、簡単に言うと自社でいちいち拘ってシステム構築せず、月額利用費用を払って利用するサービスです。2014年当時、私の担当していた某北欧企業ではセールスフォースやNetSuiteなどを利用して、構築した既存システムをSaaS型に移行し、業務プロセスの93%をSaaS型に切り替えました。理由は自社で様々なシステムを管理していくことは不効率だからです。セキュリティのアップデート、最新テクノロジーへの対応など。外国企業はいたって合理的です。そして、日本企業はカスタマイズが大好きですよね。「うちは業務が特殊だから」という理由でカスタマイズをし過ぎてしまい、パッケージを導入しても一から作った方がよかったんじゃないか?という程の費用をかけてカスタマイズを施して、メーカーのアップデートに対応出来なくなる悲しい結末を何度も見てきました。そもそも、様々な海外の業務系サービスはそのまま利用すれば追加コストを多大にかけなくても良いように作られています。ようは、自社の現行業務をパッケージに合わせるのが良いのです。でも、カスタマイズしたくなるんですよね。自分達の現行業務が本当に効率的なのか?20年も前から同じ方法で良いのか?自問自答することよりも、カスタマイズしたくなるんですね。システム系に数億円投資出来る大手企業は自由にカスタマイズすれ良いですが、中小企業はそうは行きませんよね?なので、私は、テクノロジーと業務はセットで変革することをお薦めしています。

また、「うちの業務はリモートワークに向いていない」「現場に行かないと成り立たない」という企業の皆様も必ずいらっしゃるのは当然です。その場合、私は「自社の組織で出社不要業務部門と要現場対応業務部門に分類してみてください」と提言しています。例えば、営業職はどうしても客先に行かなくてはならないが営業企画、アシスタントは出社しなくてもいいよね?この様に、分類をしていくことで「うちは、リモートワークに向いていない」と思えていてもリモートワーク対応できる業務があることに気づくものです。最終的には上記1のテクノロジー対応コストと上記2の効果を検討して判断することになります

例えば、経営層が「我が社もリモートワークを早急に進めなさい!」と掛け声をかけた場合、上記1についてはIT部門が対応し、外部のシステムベンダーに連絡して直ぐに対応するでしょう。そして、上記2についてはリモートワーク開始直後よりも、暫くして「出社しないと業務効率が悪いです!」という不満の声があがり週の数日交代で出社するリモートワーク日を設定することになり多少の業務変革で終わります

しかし、上記1,2だけの取り組みだけではリモートワークの効果を得るには不十分です。実は、上記3の「従業員意識変革」が一番重要だと考えます。皆さんは、昨年リモートワークが始まった時、こんなことを思いませんでしたか?「コロナは暫くすると収まるから、このリモートワーク状態は長くない。直ぐにオフィスで仕事する状態に戻るさ」 日本では、リモートワークはあくまでも一時的な働き方という位置づけが高く、いつかオフィスに出勤して業務する日が来ると思いながらリモートワークされているなと感じる言動を耳にします。でも、考えてみると昨年3月からリモートワークの取り組みが始まり、リモートワークの更なる徹底を政府は要望しています、そしてコロナは収まる気配を見せていません。もし、本気でリモートワークで業務効率を上げたいと思うのなら、従業員に対して経営層は覚悟を示す必要があります。

例えばですよ! あくまでも例えばですが。。。経営層は従業員の意識改革と合わせてリモートワークを推進するために以下の様なメッセージを従業員に投げてみるのです。

「従業員の皆さん、昨年のコロナ禍で弊社もリモートワークに切り替えて、いつかコロナが収まりオフィスでの通常業務に戻れると考えながら事業を進めてきました。しかし、コロナが収まる気配が見えない今、我が社は、今後リモートワークをメインの働き方として改めてリモートワークの本格的環境整備とリモートワークに合った業務プロセスへの変革、そして何より従業員の皆さんには、いつかオフィスで業務する日が来るという意識を捨てて頂きたい。リモートワークで如何に業務効率を上げて事業を伸ばしてくのか考えるよう意識を切り替えることを業務命令とします!」

こんな風に覚悟を以って経営層が率先しリモートワークを推進する姿勢を示すことで、組織全体で意識を切り替えられます従業員の情緒的区切りをつけることが大事です。※米国では、新システムに切り替えるにあたり、旧システムのさよならパーティーを行い従業員への気持ちの切り替えを行ったりします。

ということで、日本企業の多くがリモートワークを推進しコロナ禍など関係なく継続して生産性高い事業活動が行えるように、私も微力ながらコーチ型コンサルティングでご支援して参りたいと思っています!

さて次回ですが、

「自社のWebサイトを24時間365日顧客対応可能な営業担当者にしていますか? Webサイトも重要な経営資産ですよ!」

です。

本日も、ここまでお読み頂きまして有難うございました!

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DX=Digital Transformation

「DX経営戦略を進めることで、あなたの現在の事業定義や価値が大きく変わる? それともDX戦略っぽい取り組み程度で済ましますか?」

皆様、ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ
代表の塩谷です。

日々、経営層の皆様とのお話の中で感じたことを書いております。

さて、前回は

「DX経営戦略において、組織はそのままで良い? デジタル人材募集って言うけれど。。。明確にミッションを定義してますか?」

でした。

今回は、

「DX経営戦略を進めることで、あたなの現在の事業定義や価値が大きく変わる? それともDX戦略っぽい取り組み程度で済ましますか?」

です。

最初に申し上げておきますが、今回、長めです。。。が、是非、お付き合いくださいませ!

それでは、今回もはじめていきましょう!

先日、地方(東北ではございませんが。。。)の某小売企業経営層の方々と定例ミーティングを実施しました。今回で5回目となるDX戦略立案に関する議論をコーチ型コンサルティングでご支援致しております。

最終的に議論は「事業定義の変革」「提供価値の変化」となりました。議論と言うよりも、その経営者の方々の考えをお聞きしながら質問を投げかけて考えを整理していった2時間を過ごしました。

さて、その某社ですが実店舗を3県に跨いで展開し、自社ブランド商品、メーカー商品、生鮮食料品を提供しています。数十年も前から地域密着型で事業を営んでおり、一時期は店舗をどんどん増やしていき、地元では優良なお店でした。しかし、この展開地域である3県の高齢化が進み、少子化の加速で小学校の統廃合も行われ、人口が増える見込みもなく、町の商店街はシャッター通り化し、高齢者が買い物難民となっています。自分で車を運転して買い物に行くこと自体がしんどい方々が多くなってきている地域です。

その某小売企業様の経営層の方とミーティングするにあたり、ドライブ兼ねて3県の内の某県の複数店舗に実際に足を運んでみました。この幾つかの店舗は随分前に担当させて頂いた店舗です。当時の記憶と比較しても街は相当に寂れてしまった活気のない状況でした(私の出身地の八戸市と同じだなぁと感じ寂しくなります)。その当時ご訪問させて頂いていた店舗でお昼の弁当を買いながら店内を回っても、土曜日ではありましたが人もまばらです。店員さんに軽くお話を聞いても、来店客数は平日よりも多少多い程度とのことでした。平日は更に静かということですね。

次に、車を駐車場に置いたままた、店舗近隣を歩いてみたのですが、以前にあった町のお肉屋さん、八百屋さん、ラーメン屋さん、おもちゃ屋さん、和菓子屋さんなどは全てシャッターが閉まり店名も降ろされていました。店舗のまわりも更地にしてから大分時間が経っているのか雑草が生い茂り、またコインパーキングになっている場所もある状況でした。更に、路地を入って行くとひっそりとしていて、1時間散策してすれ違った住民は10人いないです。

12時過ぎにお弁当をその店舗で買ってから1時間の散策後、駐車場に戻ると13時過ぎ。駐車場に止まっている車の数は18台(自分含めず)となっていました。ということは、最低店内に18人いると思ったので、もう一度店内に入ると買い物客は8人しかいません。。。他の10人の方々はどこに行ったのでしょうか? ちなみに、店員らしき人を数えると5人。残りの5人の方はバックヤードにいらっしゃるのでしょう。あくまでも推察ですが、店員の方々の通勤車両も駐車場に停めているのかもしれません。

(怪しまれないように。。。)カゴを持ちながらどんなものをお客様は買い回られているのかカゴの中をチラチラ覗いていたのですが、8人の内6人のお客様のカゴにはお弁当が入っていました(私は一体何をやっているのか。。。と思いながら。。。)残りの4人の方は、野菜売り場から魚売り場へと移動した感じのものがカゴに入っていました。

その後、社内で弁当を食べてから、車で半径5キロ、10キロ、15キロと車を走らせてみました。すると気づいたことがあります。セブン・イレブン、ローソン、ファミリマートの駐車スペースには車が結構停まっています。明らかに社内で飲食したり、スマホ画面覗いたり、通話している人などしています。そして、なんと、シルバーカー(荷物を入れてフタを閉めると椅子にもなる手押し車)を押す、数名のおばあちゃんがコンビニに入って行かれます。私はセブンに入っておばあちゃんが何を買うのか見ていたのですが、袋入りのカット野菜(キャベツの千切りだったかもしれません)、生卵のパック、調味料、食パン、おにぎり(昼用か?)、それと地元の農家?が露店的に置いている野菜を買っていました。店員さんが声をかけて話していたので顔見知りの様子でした。あと、お孫さんを連れて、お菓子とコロッケを買っているおじいさんもいました。その後、更に5キロ程先のコンビニに入るとお年寄りだけでなく、お子さんを連れたお母さんが焼きそば(生めん)とソーセージ(袋入り)、牛乳など買い物をしていました。まぁ、あくまでも、私の個人調べでしかないのですが、訪問した某小売店(スーパー)から5キロ離れたコンビニや10キロ離れたコンビニでも、生活必需品や生鮮食料品を購入しているおばあさんや子育て世代のお母さんがいるのです。わざわざ、5キロ先、10キロ先のスーパーまでは行かないで済ます。言い方を変えれば、10キロ先のスーパーまで行かなくてもコンビニで済ませられる買い物需要もあるということです。(まぁ、お刺身とか、お肉の種類は無いですけどね)要は、スーパーvsスーパーによる同業他社との競合関係ではなく、いくら取り揃え商品点数がコンビニより圧倒的に多いです!と言っても、スーパーvsコンビニの競争関係は地方でも起きているということです。各コンビニ企業ではポイントサービスはしてますし、ネット通販の受け取りサービス、宅配、公共料金支払いなど、買い物以外の需要も取り込んでいます

※ここまでお読み頂きありがとうございます! 私が見たこの状況はすべてを表してはいませんが、もしあなたが経営者としたら、事業部長だとしたらDX戦略立案に関係ない話しだと思われますか? それとも、何か気づきを得られそうな気がしますか?

さて、経営層の方々とのミーティングの最初の方は、店員の数を極力減らして無人店舗化することや店内にAIカメラ設置して顧客の動きを分析して店内レイアウトに工夫を凝らすなど、技術視点からのお話が多かったのですが、私がある店舗を訪れて、いろいろと目で見える情報収集とそこから得た推察等をお伝えさせて頂くと、社長は「今までの事業定義、事業モデル、事業価値のままで良いのか?」という議論になりました

更に社長はこうも仰いました。

社長DX戦略だと考えて無人店舗だとか、AI活用を検討するなんて言ってねぇ。システム会社に色々話を聞いたり、東京のテクノロジーイベントに若手を行かせたりして考えさせているんだが、どんな技術を活用するかとか、海外の小売の事例などを見て、やはり自動化だよなとか、そういう方向の話になるんだよ。 私は、何か足りない臭いがしているんだよ。」

専務「たしかに、〇〇さん(社長)、そうなんだよねぇ。ほんと何かを考え忘れている気がしますよねぇ。」

暫く、考えられてから社長が「今までの事業定義を変えるといってもなぁ」と仰り少し沈黙されましたので、考える上でのキッカケ質問として幾つか投げかけてみました。

・「商品を販売すること以外で、地域住民の方々との関係構築をどの様な価値提供で行うのかを考えてみてはどうですか?」

・「顧客と言う言葉をよく言われますが、顧客という言葉ではなく、商品店舗で買ってくれる人、買ってくれていない人を含めて地域住民と捉えて、関係構築の仕方を商品販売以外で考えてみてはどうですか?」「例えば、店舗を全く持たないでスーパー事業を行い、地域住民との関係構築をどの様にすすめるか?という風に制約をかけて考えてみる」

・「自分達は、地域住民についてどれだけのことを知っていて、どの様なデータを個々の住民について蓄積しているのか?」

・「地域住民が来店する前、来店時、来店後、どの様なことを考えて、どの様な行動をしているのかご存じですか?」

・「貴社が地域の生活プラットフォーム提供者として存在価値を提供する時に、スーパー機能以外に地域住民の生活に対する価値をどの様に提供出来ますかね?」

最後に、「DX戦略立案においては技術変化だけ追っていてもダメで、顧客変化も追う必要があり、それらが変わるということは従来の事業定義、事業価値、顧客関係も変えないと十分ではないんです」と忖度せずに提言してました。専務からは「いたって当たり前のことだよなぁ。でも、何故か見ているポイントが近かったり、視野が狭いモノの見方しか出来ていなかったなぁ

社長からは「専務、DX戦略というけれど、結局、顧客戦略とか、提供する価値とか、我々も〇〇地方で人口減だから難しいとか言ってないで、地域住民という捉え方で地域の協力企業などを巻き込んでもいいかもしれないね。その方が、DX戦略の方向性検討が色々と出来るな

更に、社長は「うちの30代や40代の社員、50代にも言えるかもしれないが彼らの5年後、10年後にもこの地域で事業が出来る様に考えないといけないと改めて認識したよ。DX経営戦略を考える時には、今後どの様に価値提供していくのかについて、しっかり議論する方が先かもしれないな」と仰っていました。

この小売り企業様の場合、DXの取り組みについてAIやIoT、無人店舗など近視眼的に目に見える形のモノからアプローチされていました。私はそのアプローチからでもDX戦略の方向性を見出すことは出来るとは考えます。でも、技術先行型は視野狭窄的思考のリスクを高めるとも考えます。この企業のDX戦略の取り組みはこれからなのですが、地域の協力企業を巻き込むことで地域密着型コミュニティーを形成していくことが各店舗で可能だと考えます。将来的に、都市圏からこの地域にUターンしたり、移住する人を増やし、起業する人たちやリモートワークが浸透して場所を選ばない働き方が出来る人たちの転入を促すことも出来ると考えます。そうなると、この小売り企業は、必ずしもこの先継続して物理的に店舗を持つ必要があるのか?逆に店舗を配送・受取センター化して移動販売特化店舗にしてもいいのではないか?など、アイデアが出てくるはずです。そこで「いやいや、それは無理」と思うか「やってみる価値はあるな」とチャレンジするかは、あなた次第です!!

現在、皆さんの取り組まれているDX戦略は、DXっぽいという程度で止まっていることはありませんか?

デジタルの時代は、小さく開始して検証・市場投入・市場からのフィードバックの獲得・再検証を早く回していく(アジャイル経営)が大事たと以前のブログでも書きました。(過去のブログ)これを意識して、従来提供してきた事業価値を急ピッチで変革し続けることに、是非、一緒に取り組んで参りましょう!

さて次回は、

「なぜ、日本企業はコロナ禍でリモートワークに本気で取り組めないのか? IT環境提供だけでダメ! 大事なこと忘れてるかも?」

について書いてみたいと思います! 何を今更?と思われるかもしれませんが、いやいや、リモートワークを積極的に進められていない中小企業(実は大手企業も)の皆様が見落としているポイントがあります!

今回も、ここまでお読み頂きましてありがとうございました!

カテゴリー
DX=Digital Transformation

「DX経営戦略において、組織はそのままで良い? デジタル人材募集って言うけれど。。。明確にミッションを定義してますか?」

皆さん、こんにちは!
ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ代表の塩谷です。

さて、前回は

「DX経営戦略では、データの経営資産化が大事だけれど。。。そもそも社内にあるデータは宝の山ですか?」エピソード2

でした。

今回は、

「DX経営戦略において、組織はそのままで良い? デジタル人材募集って言うけれど。。。明確にミッションを定義してますか?」

です。

それでは、今回もはじめましょう!

ここまで、DX経営戦略立案におけるコーチ型コンサルティングのご相談を頂く経営層の皆様との会話から感じたこと、また、私自身がIT業界に約25年間身を置いてきて感じていたことなどを書いてきています。

しかし、お話をお伺いさせて頂く中で「なぜ、2021年になってもデジタルを経営に活用する検討についてはよく考えるのに、その取り組みに重要なある検討要素については本気で考えないんだろう」と思うことがあります。

それは、

「デジタル経営戦略を立案しても、それを絶えず改善しながら質を高め続けるには企業カルチャー、組織、人財、投資に対する意識変革も伴わないと失敗する」

という検討要素です。

先日、某製造メーカーでDXの管掌するA執行役員とのお話させて頂きました。。。そして、毎度のことですが違和感を感じました。。。

A氏「塩谷さん、DX経営への取り組みとして〇〇〇プロジェクトをスタートしましたよ。3年計画で変革していきます。」

 「Aさん、内容はしっかり短期視点、中長期視点で考えられていていいと思うのですが、実行はどこの部門がリードするのですか?」

A氏「デジタル・トランスフォーメーション部(仮称にしています。以下DX部)を立ち上げました。そこの部長には開発部長を据えて15名を社内から選抜しました。」

 「なるほどぉ(違和感ありながら。。。)ちなみに、DX部のメンバーはどの様な方々が集まっているのですか」

A氏基本的に開発部からとIT部門から若手を選抜してます。」(違和感。。。)

 「15名ということですが、いくつのプロジェクトをその人数で行われるのですか?」

A氏「先ほどの〇〇〇プロジェクトは、4つのサブプロジェクトで構成されています。」※サブプロジェクトは営業系、製造業務系、財務系、人事系

 「なるほど、ということは、当然、各分野の部門からチームメンバーに異動して来て貰っているんですよね?

A氏「いや、DX部が中心になり、各部門側に適宜入ってもらうかヒアリングして対応していく感じにしています。」※更に心配になってきた。。。

 「ちなみに、DX部のメンバーは各分野に精通しているのですか? システム側で事業部門側からの要件聞いて開発してきた人ばかりではないですよね?

A氏「あー、そういう意味では、その手のメンバーが多いですね」※なるほど、そういうことか。。。

私 「そうですか、差し出がましいのですが、多分、そのDXプロジェクトに描かれている短期視点の計画の中にある業務のシステム化には対応できるチームメンバーだと思いますが、中長期に描かれているDXによる経営変革には対応できないチーム構成だと思いますよ

A氏「それは聞き捨てならないですね!どの点が心配ですか?」

まぁ、私はコーチ型コンサルタントなので外部の人間ですから、忖度なく申し上げました!


そこで、私は以下の点をA執行役員に更にご質問致しました。

1,DX部門を新設するにあたり、部長ポジションに求めるミッションは明確化されているのか?
※「そうだなぁ、〇〇部長なんかいいんじゃないか。考え方が柔軟だし」というDXとは全く関係ない選抜ならアウトです。派閥による選抜なら尚更です。

2,部長ポジションに求める人財要件をミッションに紐づかせて定義してあるのか?
※「彼は、過去にITプロジェクトを担当したことがあるから。。。」というだけではDX部部長としてはシステム化は出来てもDX戦略を推進するのには弱いと考えます。

※私が拝見したこの企業様のDXプロジェクト計画書のレベルはシステム化なのですが、DX戦略立案を求める場合には厳しいと感じました。適任ではないということです。

3,DX部のチームメンバーには、必ず事業部側、人事、財務など、IT以外の非ITメンバーを構成メンバーに兼務ではない形で転籍してもらったか?
※多様な知見を持ったメンバーで構成されたDXチームでは確実に変革議論を非技術先行型で進められるので、私は重視しています。

※最終的にデジタル技術は採用するので、IT系メンバーに活躍頂きます。

4,DX部のチームメンバー構成には、(出来れば必ず)社外のメンバーを含めた方が社内文化に引っ張られない分、DX経営戦略オプションの検討が促進するが対応可能か?
※社内メンバーだけで構成されると、結局、社内文化や論理が優先され「いやー、それはうちでは無理だわ。だって、過去にさぁ。。〇〇役員がさぁ。」といって良いアイデアが闇に葬られます。。。

※ちなみに、経営幹部層の方々が進捗状況の報告を受ける時には、もしかしたら、闇に葬られた良いアイデアがあったのではないか?という意識をもって、メンバーに尋ねてみてください

5,DX部のチームメンバーを外部から採用(雇用形態に関わらず)する場合には、必ずDXプロジェクト毎に、ミッションの定義、必要な要件を定義して募集しているか?
※本当に多いのですが「弊社ではDXを推進するにあたりデジタル人材の採用を積極的に行って参ります!」と言って、どんなプロジェクトか、ミッションは何か、要件は何かが不明確な場合が多いです。

※デジタル人材の人達は、正直、報酬は二の次で「そのプロジェクトが興味をそそる、面白いDXプロジェクトかどうか」に反応する傾向にあります。報酬重視の方もいるにはいますが。。

6,DX部のチームメンバーには必ず財務部門メンバーを含めているか? なぜなら、DX経営戦略において「小さな規模で何度も検証・社外からのフィードバック獲得・修正・再検証の継続投資」が必要なため。
「アジャイル」というプロジェクトの進め方が、DX経営戦略では必須と思ってください。商品やサービス、ビジネスモデルを実際に社外に対して公開し(プロジェクトによっては社内に対して)継続的に検証と改善を繰り返していきます。投資判断が必要となることから、必ず財務部門のメンバーを含めておく必要があります。

7,DX部のチームメンバー構成には、(例え地方の企業であっても)「外国人を含める」方が社内発想の殻を壊して新たな視野を持ちやすいが、検討は可能か?
※都市圏の企業では外国人がチームメンバーに入っているケースが多く見られますが、地方企業でも同様にチームメンバーに含めるべきだと考えます。

異文化で育った人達が集まることで、必ず新たな発見があります。私は米国企業やヨーロッパ企業もいましたが「へー、そう考えるのかぁ。」という気づきが多くありました。怖がらないで!

※DXは残念ながら欧米先行で日本に入ってきました(IT全般そうですが)、なので国内に閉じた議論による視野狭窄は避けてください

外国人を採用、または契約する場合には完全リモート採用も検討してください。今や欲しい人材がいつも近くにいるわけではなく、また物理的に自社オフィスに囲い込む考えは時代遅れです。

ざっと、7つ程記載しました。このお客様には実際にコーチ型コンサルティングでご支援することになるのですが、取り組む場合には相当な意識改革が必要になる状況です。

特に最後の項目は多くの日本企業(東北地方は尚更)にはハードルが高いですが、私は重要な要素だと考えています。欲しい人材がいつも国内市場にいるとは限りませんから、海外から調達するの選択肢も当たり前の時代です。これからの時代、完全リモート採用でも良いわけです。日本に来てもらわなくても良い。また、都市圏から東北地方に来てもらわなくてもいい。逆に、東北地方に住みながら都市圏の企業と契約して働いていもいいのです。デジタル時代の経営変革とは、この様な柔軟性も求められます。当然、物理的に現場に赴く仕事もあるのも事実です。でも、その様な場合でも現場に赴く以外の部門については考えるべきです。

私は過去にロンドン、カリフォルニア、韓国のメンバーと日本のメンバーの混成チームで日本企業の国内ビジネスを獲得しましたが、時差を考慮した会議調整はあるもののとてもよい対応が出来ました。海外メンバーとは一度も対面することなかったですが、お互いに密に仕事ができましたよ(実はコツがあるのですが、それは別の機会に書きますね)。昨年9月から12月の3ヶ月間は出身地の青森県八戸市で完全リモートでお客様企業との社長ミーティングや案件対応を行えました。特に、東北地方の中小企業の皆さん、何度も申し上げますが。。。DX経営戦略は決して都市圏の大手企業だけが取り組むべき経営テーマではないということですよ!

ということで、今回の投稿は、せっかくのDX経営戦略も人が実行しなければ形にならないということで、組織、人財、企業カルチャーについて書いてみました。今回書いた内容のみでは足りないのですが、でも、皆さんがDX経営戦略を考えるにあたってのヒントになれば幸いです!

さて、次回ですが、

「DX経営戦略を進めることで、あたなの現在の事業定義や価値が大きく変わる? それともDX戦略っぽい取り組みで程度すましますか?」

です。

今回も、ここまでお読み頂きまして有難うございました!