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DX=Digital Transformation インサイト(気づき) ゲーミフィケーション 研修

「社内の各種会議資料とゲームの手法を組み合わせると効果出ると思いませんか?」

皆様、今回もお読み頂きまして有難うございます!
ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ代表の塩谷です。

さて、前回は研修に関する投稿でした。

「研修に参加すると盛り上がるのに、業務に戻ると学びを活かせない。。。研修の投資対効果を意識してますか?」

今回は、

「社内の各種会議資料とゲームの手法を組み合わせると効果出ると思いませんか?」

です。

では、今回も入り切ってはじめます!

さて、ビジネスの世界にゲームの要素を取り込むことについて欧米では昔からゲーミフィケーション(Gamifications)と言われてきました。

ビジネスにゲームの要素を取り込むと聞くと「おいおい、ビジネスはゲームじゃない!」と言われた方もいましたが、それは脇に置いて「ビジネスxゲーム」について考えて行きたいと思います。

ちょっと、昔の話をさせてください。

私が人生で最初にデジタルゲームに触れたのは「インベーダーゲーム」です。テーブルのTV画面が埋め込まれているマシンでした。駄菓子屋でよく遊んでいました。

暫くすると手のひらの乗せられるサイズのゲーム機「ゲームウォッチ」が現れました。私は今年50歳になりましたが、年代が近しい方々はご存じかもしれません。

手のひらサイズの小さな機器で液晶画面に絵がプリントされていて、液晶に表示されるキャラクターをボタンで右左に動かしながら点数を稼ぐゲームでした。「レスキュー」とか「オクトパス」とかありましたね。今日ある方は検索してみてください。動画がアップされているかもしれません。

そして、私が中学校の時に「任天堂ファミリーコンピュータ」が現れました!! これはもう衝撃でした!

発売当初のゲームソフトは上下左右に移動出来たりしておー!って感じでした。画像もカラーで衝撃でした!ピコピコサウンドではありましたが効果音もあり、熱中したものです。

代表ゲームは「スーパーマリオブラザーズ」です!なつかしい。

そして現在は、もう皆さんご存じの通りスマホゲームが沢山存在し、しかもオンラインで皆で集まってゲームが出来るという時代ですね。

まさにゲームの世界は、どこよりもデジタル・トランスフォーメーション(DX)が速いスピードで起きていると言ってもいいでしょう。ビジネスの世界のデジタルよりも進化のスピードは速いですよね。

ところで、このスマホゲームや任天堂スイッチなどのゲーム機は小型化が進んだわけですが、それと同時にゲーム内容も複雑になってきています。

ゲーム内容が複雑になるということは、プレイヤーに提供される情報量も増えるということになります。例えば、「スーパーマリオブラザーズ」が世の中に出た頃は、画面上に表示されている情報が獲得したコインの数やら、スコア表示、プレイするキャラクターの残数表示など、プレイヤーに提供される情報は多くはありませんでした。

ところが!

「ドラゴンクエストなど、ロールプレイングゲーム(RPG)などが現れると、画面を切り替えながら様々な情報をプレイヤーは確認しながらゲームを進めなくてはならなくなりました。

戦国時代の合戦系ゲームになると、自分の軍の兵隊の数や合戦状況の分析などなど、様々な情報をプレイヤーは確認して分析してゲームを進めなくてはならない状況です。ビジネス要素も入ったゲームだと、例えば、鉄道を張り巡らせながら街づくりをしていくゲームでは、経営者視点でプレイヤーは財務諸表など、どんどん画面を切り替えて情報確認をこまめにしながらゲームを進めて行きますよね。

ここでみなさんに質問です。

「どうして、プレイヤーはこんなにも沢山の情報を小さなが画面の中で細かく確認するのでしょうか?」 ※7秒考えてみてください。

ゲームの種類によってゴール設定は色々ありますが、大抵は「良い結果を得たいから」ですよね。しかも、これらがオンラインで競っていると上位の成績を収めたいからですよね。

面白いことにこのゲームから提供される豊富な情報の確認の仕方、情報の理解の仕方、情報の効果的活用の仕方、どのタイミングで、どんな時に、どんな情報を確認するのかなど、プレイヤーはゲームを通じて自然とそれらも覚えて行きますよね。小学生ですら頻繁に情報画面を切り替えながら、情報確認をして即座に判断して、次の一手を決めています! おじさんは付いていけません。。。

これって、日々のビジネス活動でも同じじゃないですか?

そこで、ビジネスにゲーム要素を取り入れることについて考えてみましょう。

私は、以前、BI(ビジネス・インテリジェンス)のメーカーに在職していたことがあります。ビジネス・インテリジェンス(BI)とは簡単に言うと社内の売上データなどの事業活動の数値データのみならず、アンケートやツイッターをはじめとするテキストの情報など、社外にある様々なデータも組み合わせて情報の見える化、分析からの気づきを得る、仮説を立て、アクションを繰り返すことが出来るデジタルツール(道具)です。BIのメーカは沢山ありますので、是非、検索してみてください!

私がクリックテック(現クリック社)やマイクロソフトに在職していた時に、担当している企業の専務や副社長、経営企画室の方から以下のようなつぶやきをよく聞きました。

「経営会議とか営業会議では、皆、各部門長がパワポとかエクセルで用意した紙の資料やプレゼンを用意して事業状況の説明をするが、誰かが鋭い質問すると途端に準備した資料(情報)が使えなくなるんだよ

もう、経営会議、営業会議あるあるですよね!

ゲームだとプレイをしている間、状況が刻一刻と変わっていきプレイヤーに提供される情報も刻一刻と変わっていきます
なので、プレイヤーは短い時間で次の一手を考えることをひっきりなしに行っています。

そして、ここが重要なのですが、「プレイヤーはゲーム会社に対して、こんな風に情報を見れると便利!」など、絶えずフィードバックを行っています。アジャイル型だから当然ですよね!
絶えずプレイヤーが楽しめる様に継続的な改善が行われます。

しかし。。。しかしですよ。。。

一方、経営会議や営業会議などではどうでしょうか?

まさか、未だに紙ベース?エクセルベースの資料を印刷して会議参加者に配っている会議スタイルは減ってきたとは思いますが。。。もしかすると、メールにPDF張り付けて一斉配信ですか?

それとも、ちょっと進んで社内ポータルからレポートを確認出来る程度ですか?

皆さんは、下記のこんな会話を聞いたことありませんか?

専務「〇〇さん、売上数字などは資料を見れば分かる。そもそも、君の担当している製品について、いつ頃から黒色よりも赤色の方が購買されやすいと言われるようになったの?」

部長「えー。。。その情報は把握しておりません。ちょっと、リサーチ会社に依頼して調べてみます2週間程お時間頂けないでしょうか?」

生産部長「ちょっと、それだとさぁ、うちの生産ラインの準備が間に合わないよ。黒の〇〇が売れるって営業側は言ってたじゃないか!黒色の在庫どうするんだよ!」

部長「仕方がないだろ!赤の方が各ドラッグストアで人気があるから売れているって、最近注文依頼が増えてきたんだから」

専務「〇〇部長、〇〇生産部長、二人ともさぁ、自社の製品がマーケットでどの様な評価されているとか、そういうの気にしてないの? それに、ある程度、ツイッターとかブログとか自分でみてみたらウチの商品がどの様に評価されているか、リサーチ会社に毎度毎度頼まず、自分達で傾向は掴めるんじゃないの?」

部長「はい、生の声としてはアンケートを集めるために無料で〇〇が貰えるキャンペーンなど打っています!」

専務「それって、アンケート実施した時点の声でしょ?それじゃダメだよ。それにさ経営会議のこの数値報告は活動結果でしかなくて、社内情報のみだよね。〇〇部長も〇〇生産部長もさぁ、我々は、社内だけで仕事してるんじゃないんだから、もっと社外の情報も気にしなさい!」

専務「〇〇本部長、IT部門でなんとか出来ないの?社外の情報も含めて多面的に事業数字を見たいんだけど」

IT本部長「うちの基幹システムには、そもそも社外の公開情報やソーシャルメディアの情報を取り込む仕組みが無くて。。。。※延々と説明が続きました。。。」

この会話ですが、私が以前に担当した某日用雑貨メーカーの経営会議でのやり取りでした。 みなさんはどう思いましたか?

結局、私はどの様な提言をしたかというと。。。

「〇〇専務、あの〇〇ゲームで有名な、〇〇社に相談してみましょう! そもそも、スマホの画面サイズで様々な必要情報を、使いやすい画面操作で提示するのにはシステム会社よりゲーム会社の方が長けてますよ!」

某RPG系の会社、ドライビングゲームの会社にコンタクトを取りゲームの要素を経営、営業、生産に取り込むチャレンジを行いました。

しかし、いざゲーム会社と話してみると鋭い質問が浴びせられました。その中から幾つかを記載しますね。私自身も気づきがありました。

  • 「貴社の営業活動のゴールは何ですか? 売上金額?販売数量? まず、営業活動をゲームと捉えるとゲームにはゴールが必用なんですが。。。どうなったら勝ちなのかと言う」
  • 「次に、勝つためのプロセスを営業プレイヤーが辿って行かなくてはならないのですが、どの様な武器を持つと有効か、貴社の知見をお聞かせください」
  • 「その武器を出すタイミングとか、この相手には効果が無いとか、効果があるとかはどう判断されているのですか?」
  • 「営業にはステージがありますが、ステージ毎にどの様な情報が必用か教えてください」 ※この質もの時、営業部長他、返答に窮してました。
  • 「どのような営業ステージになると、次のステップに進んでよいのか教えてください」
  • 「相手によって対応が変わるのはゲームでも同じで、戦う相手毎に武器も情報も変わるんで、なるべく沢山の相手のタイプを挙げてください 」
  • 「過去に受注した案件毎に、見積提示を何回か提示しているようなら、その情報もお願いします」
  • 「それから、全員スマホをお持ちですか?基本的に入力と選択肢から選ぶ操作になりますが、スマホに慣れてますかね」

他にも沢山ありました。 みなさんはどの様な印象を持ちましたか?

私は、これって営業ロールプレイングゲーム リアル版を作成しているんだなと思いました。そして、結局、営業業務改革プロセスと同じだなとも感じました。

このゲーミフィケーションの要素を取り込むことで、実際の業務を通して営業プロセスが学べるし、実践・検証もできる。そして、何よりも自社の営業活動における強みとそれを支える独自性のあるヒト・モノ・カネ・情報が何かを考えることにもなりました。

ちなみに、米国の大手スーパーであるウォルマート(Walmart)は、iPhone向けに「Spark City」というアプリを出しています。誰でもダウンロード可能です。※アンドロイド版もあるかも。

これは、プレイヤーがデリ(お惣菜)/ベーカリー部門の担当者として自分のチームを率いて、次々に出される課題に対応していくゲームです。非常にリアルな内容になっていて棚の管理から、商品補充のタイミングなどなど、様々な課題がどんどん課されていきます。全てクリアするとアシスタント・ストア・マネジャーに昇格します。すると、今度は更に高いレベルの課題が課されていき、感謝祭(Thanksgiving)やブラックフライデーなどのイベントにおけるストア対応が課せられます。一見すると、ゲームに見えるのですが、これは学びも兼ねています。もしかすると、ここで好成績を出した人は、ストア勤務に応募した時に優遇されるのかもしれませんね。研修・人材育成のDX(デジタル・トランスフォーメーション)ですね!

みなさん、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の取り組みにゲームの要素を取り込むことを念頭に、スマホゲームやお子さんたちがやっているゲームを眺めてみてください。または一緒にプレイしてみてください!新たな発見がありますよ!

画面上の情報、設定画面、操作性などなど、必ず経営会議、営業会議などで活用できるアイディアが得られます!

社員が自分達の事業活動を楽しみながら行い、自然とスキルアップも出来るような環境を用意することは、今後、デジタル世代生まれの人材採用を競合他社と奪い合う際にと差別化ポイントになります。そして、人材流出の防止にもなる大事な要素ですね。

ビジネスxゲームは大事です!

今回も、ここまでお読みくださりありがとうございました!

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